先日、急に胸と奥歯が痛くなったので狭心症を疑って心臓の造影剤CT検査を受けてきた話です。
1.朝起きたら胸と奥歯が痛い!なんだこれは!!
気ままな日曜日。
特に目覚ましの指定とかは無く目覚めたんですが、何やら胸のあたりに締め付けられるような痛みがありました。
胃痛というには上の方で、胸焼けのような感じの位置。
特に痛みが脈に連動するとかそういうのも無く、キューッと痛むような感じです。
これだけなら「昨日遅くまで飲んでたから胸焼けかなぁ」なんて思わないでもなかったですが、なにやら特徴的な痛みがもう一つ。
やたらと奥歯も痛いんですよね。
奥歯というか、アゴというか、でもまぁアゴというよりは奥歯が痛い感じ。
兎に角まぁ、胸と奥歯がダブルで痛い状態で、そのまま暫く布団でゴロゴロしていました。
2.胸と奥歯の痛みは狭心症の恐れあり
んで、体感で15分くらいゴロゴロしていたら症状が無くなったんで、なんか変な痛みだったなぁとネットで調べてみることに。
以前、知人が気胸(ききょう:肺に穴が開く病気)で即入院になったことがあり、最初は気胸だったら嫌だなあ。。。なんて思っていたのですが、ネットで検索してみるとなんと胸と奥歯が痛い場合は狭心症(きょうしんしょう:心臓の血管が詰まる病気)の疑いがあるとのこと。
なんでも、心臓と奥歯の神経は繋がっているらしく、心臓がヤバい時に放散痛といって奥歯も一緒に痛んだりするらしいです(ほかにも腕とか背中とかが痛む場合もあるらしい)。
心臓かぁ~。
注:画像はSlay the Spireのものです。
もちろん気胸も嫌ですが、心臓も一つしかない臓器なので、急に不安になってきました。
早速病院を探さねば!!
3.循環器科を探す!
取り敢えず、早く見てくれるところを!とネットで近くの病院を検索してみることにしました。
。。。が、近所のデカい病院のHPには「一旦地域の病院に行ってから紹介状を貰ってこい」とか悠長なことが書いてあり、地域の病院のHPを見ると、循環器科の診察が週に2日しかないとか、なかなか速攻で見て貰えそうな病院がありません。
まさに、
注:画像は「PCコマンド ボブ&キース 著:高橋敏也 城久人」のものです。
って感じですね。
いざ当事者になってみると、心臓なんてクリティカルな臓器なんだからもっと診療体制が整っていても良いんじゃないか!?なんて気がしてきますが、世間の需要と供給的には意外とこんな感じなんですかねえ。
確かに、他の臓器に比べると心臓って故障率低そうだし、壊れた時は死んじゃう事の方が多そうだから、治療施設って観点で見ると需要は低いのかもしれませんが。。。
取り敢えず、ネットで色々調べているうちに時間も経ってしまったのでその日は病院へ行くのを諦めて、翌日に職場の近くの病院でそれなりに見てくれそうな病院があったので、そこを予約しました。
やっぱり何を探すにも人口密集地の方が色んなものがありますね。
4.病院の循環器科で診察。
翌日。予約した病院へ。
平日なのでお年寄りで溢れていましたが、循環器科は意外と空いている感じ。
内科とかと違って、診察待ちしている人は皆心臓とかのヤバめの症状があるのかと思うと、なんとなく診察室前の空気が張り詰めている感じがします。
んで、診察。
結果はこんな感じ
・胸と奥歯が痛いという症状は確かに狭心症っぽい。
・(持参した最新の健康診断結果から、)リスク因子はある(高血圧と高コレステロール)。
・心音は特に異常なし。
ただ、症状も1回だけなので、正直精密検査までするかは悩ましい所とのこと。
「でもまぁ、不安だろうし、リスク因子もあるにはあるんで、この際検査しときますか?」
という訳で結局心電図と、心臓の造影剤CTをやることになりました。
心電図は人間ドックコーナーですぐに撮れるというので、直接人間ドックコーナーへ。
心電図撮ってくれた看護婦さんが、
「私最近この病院にきたんですけどぉ~、人間ドックの患者さんは皆若くて元気でいいですよねぇ~、前の病院は町中の小っちゃい病院で、お年寄りが多くて、皆病気で大変そうでぇ~」
みたいな面白い話をしてくれました。
お嬢ちゃん、実はワシも病気組なんやで。。。と言い出す間もなく心電図は即終了。
ワシが毎年行く人間ドックは、無言で人間をモノ見たいに扱う工場の作業員みたいな看護師ばっかりなので、ああいうペラペラ喋るタイプの看護婦さんは新鮮でした。
あの娘も検査を繰り返していくうちに段々感情を失うのかな。。。
んで、戻って再診したところ、
「う~ん、特に異常ないですね。」
とのこと。
お医者曰く、「正直心電図は、症状が出ている時に取らないとなんとも言えない」らしく、病院によっては携帯用の心電図計を貸し出して24時間身につけて~みたいな検査もあるとのこと。
「だったらやらすなよ。」と思わないでもないですが、不安で来ている手前検査して貰えるだけありがたや、ということでお次は心臓の造影剤CTの話に。
CTはお値段高めで、「1万5千円くらいしますけど。」とのこと。
以前閃輝暗点で脳のCT取った時は、たしか5千円くらいだったのですが、やっぱり造影剤入れたりするから高いのでしょうかね。
そして、そもそもこの病院にCTの設備がなく、設備がある別のクリニックでの検査になるということで、5日後くらいに予約しました。
一旦この日の診察のお会計としては2千円ピッタリ。
お会計が千円単位でピッタリって、初めて入った個人経営の飲み屋みたいだなと思いましたが、こんなこともあるんですね。
5.心臓の造影剤CTを受ける!!
んで、予約日。
心臓の造影剤CTを受けるために、専用のクリニックへ。
予約時に、場所が分かりづらいので遅れそうになったら電話してくださいと念押しされていましたが、行ってみると確かに場所が分かりづらい!
場所が分かりづらいというか、クリニックの方向へ行けるっぽい広い道があるのでそこを進んでしまうと、徐々にクリニックから離されるという地形の罠がありました。
ワシも気づいたときには病院から離れてしまっていて、結局到着したのは時間ギリギリでした。
やるな孔明!
到着すると、すぐ受付。
朝イチくらいの時間だったせいか、待合室にはワシとあと1人だけでした。
まぁ、皆迷って遅刻してる可能性はありますが。。。
その後、ロッカーで着替えてから、身長・体重と血圧の測定。
心臓の検査なのに身長も?とも思わないでもないですが、身長高いと循環器やられるって話もあるみたいなので、身長はデータとして取っているのでしょうか??
まぁ、計る機械が人間ドッグで使うような身長測定器と体重計が合体している奴だったので、折角だから一応取ってるだけな可能性のが高そうですが。。。
んで、血圧はやっぱり高め。
脈も速いというので、鼓動を落ち着かせるお薬という怪しい薬を飲まされました。
あんまり早いとCT撮る時に像がブレるからだそうです。
その後は心臓のエコー検査。
「息吸って~」とか「吐いて~」とか「止めて~」とか指示されながら胸をゴリゴリされました。
途中で心音がスピーカーから「ドキュゥン、ドキュゥン」みたいなジョジョの効果音っぽい感じで流れるんですが、変な音がしないか不安で妙にドキドキしました。
注:画像は「ジョジョの奇妙な冒険 著者: 荒木飛呂彦」のものです。
あれ患者に聞かせる意味があるんかな~。やってる感は出ると思うけど。
んで、その後CT撮る前の診察。
CTで使う造影剤がヨード系で、たまにアナフィラキシーショックがあるとかなんとかの説明がありました。
「造影剤を入れると体がカ~ッと熱くなりますが、すぐ収まるので心配ないですからね。」
とのこと。
その後署名して検査室へ。
CTの前に、水か、お湯を一杯飲んでくださいというので、結構寒かったこともありワシはお湯を貰いましたが、一緒に検査室へ移動してた患者のお爺さんはMRIだったらしく、「MRIの人は水分ダメなんですよ~」と言われていて可哀そうでしたね。
んで、CT。
機械はフィリップス。
腕に点滴の針みたいのを挿されて、そのまま機械の上へ。
最初機械の音がゴウンゴウン聞こえて、イマイチ係の人の声が聞こえづらかったですが、機械に寝かされてからは、「息を止めてください」などの声は機械音声で聞こえやすかったです。
何度かスキャンされた後で、造影剤投入。
最初から入れるわけじゃないんですね。
「造影剤は体が熱くなるけど、すぐ落ち着くので慌てないでください。」と係りの人に再度念押しされて不安になるも、投入されたとたん強いお酒を飲んだ時のように胸とお尻がポカポカしてむしろ心地よかったです。
酒のみだからかな。
その後、何度かスキャンしてCT終了。
「具合が悪くならないか見たいので、針はそのままで」と言われて腕に針さしたままで待合室へ。
針を刺したままで様子を見るっていうのは、つまり具合が悪くなったらそのまま針を使って薬(強心剤とか)をぶち込むってことなんでしょうかね。
そこでまたお湯を一杯出されました。
その後、血圧測定したのち、暫く待って問診へ。
先生から、エコーとCTの画像を使って、心臓の弁の閉じ方やら、収縮具合、血管の通り具合なんかを3Dモデルで見せて貰えました。
凄い時代になったもんだなぁと感心する一方、再生の途中で先生のPC(OSはWindows11)がハングアップして再起動。
まだまだ慢心できる科学レベルではなさそうです。
んで、肝心の診断ですが、「見た感じ異常は無さげ。お酒を飲みすぎると翌朝に血管が収縮することがあり、症状につながるのでお酒は控えてください。」とのこと。
やっぱり酒かぁ~。
CT結果については、整理してから最初の病院に送るので、その病院でもう一度診察を受けてくださいと言われて、その後ようやく抜針。
その後着替えと会計を済ませて完了。
お会計は15,910円。
検査時間は2時間くらいでした。
6.その後の問診へ
検査結果の到着を待って、再び最初の病院へ。
結論としては、CTのクリニックの先生の診断同様、「酒の飲みすぎ」とのこと(診察料1,050円)。
先生も最初の先生と違う人だったんですが、非常にアッサリした(薄味な)診断でしたね。
まぁ、異常が無い以上特に言うことも無いんだろうけど。。。
しかしまぁ、胸と歯が痛くなったのは事実なので、今後は飲み過ぎないように注意しようと思います。
そうそう、そういえば、実はCTの結果ってCD(DVD?)で貰えたんですよ。
いまどきディスクかよ!って思わないでもなかったですが、これでいつでも検査の結果が見放題!
まぁ見てもよくわからんけどね。。。
7.おわりに
という訳で、今回は胸の痛みから造影剤CTを撮った話でした。
いや~、最初はどうなる事かと思いましたが、異常が無くてよかったですよ。(原因不明とも言えますが)
皆さんもたまにはCT受けてみてはいかがでしょうか!?