試してみるか？俺だって元PCコマンドだ！！
１．「PCコマンド ボブ＆キース」の概要
PCコマンド ボブ＆キース（PC COMMAND BOB&KEITH）
著者：高橋敏也（作） 城久人（画）
連載：DOS/V magazine,Vmag.OnLine 1999年2月～2002年7月
コミックス：全３巻
引用：PCコマンド ボブ＆キース 著者：高橋敏也（作） 城久人（画）
時は1999年頃、まだまだスマホもPCも普及していない時代。
ミリタリーマニアのキース（近藤一夫（３２歳））が、同じくミリタリーマニアでサバイバルゲーム仲間のボブ（山田栄作（３０歳））にDOS/Vマシンの自作を進められるところから話が始まります。
引用：PCコマンド ボブ&キース 著：高橋敏也 城久人
筋肉ムキムキのマッチョマンの変態たちが、完全アメコミ調でDOS/Vマシンに夢中になるというだけでも面白いですが、高橋先生と城先生の趣味がミリタリーということもあり、重火器あり、爆発ありの完全にお二人の趣味の漫画になっています。
ちなみに、巻末の紹介によると城先生は当時、「ハルク」「スパイダーマン」を、本家マーベルコミックスで描いた唯一の日本人アーティストだとか。
さすがの画力（アメコミ力）ですね。
とは言っても、連載誌がDOS/Vマガジンなだけあって、話の内容もちゃんとパーツや業界の話なんかもしっかり入っていて、PCコマンドしてます。
引用：PCコマンド ボブ&キース 著：高橋敏也 城久人
（ちなみに上の方の画像がガタガタしているなと思われる方いるかもしれませんが、製本の関係か、本の時点で既に微妙に画像が傾いているので、ご容赦ください。）
なお、タイトルの「PCコマンド」のコマンド（COMMAND）って、小規模部隊って意味と、コンピュータの実行命令を掛けたネーミングなのかな？と個人的には思っているのですがどうでしょう？？
冒頭で使った「俺だって元コマンドーだ！」のセリフで有名な、精鋭部隊という意味のコマンドーは綴りがCommandoなので、こっちにしなかったということはそうなのかなと思うのですが。。。
２．話の流れと特徴
話の流れとしては、その時々のテーマ（インテル vs AMD とか、CPUクロック数の1GHz越えとか）に対して、ボブとキースがドタバタした結果、最終的に失敗したり爆発して終わるというのが良くある流れです。
引用：PCコマンド ボブ&キース 著：高橋敏也 城久人
細かい効果音とかもちゃんとアメコミしててやたら面白いんですよね。
引用：PCコマンド ボブ&キース 著：高橋敏也 城久人
PAM!PAM!とか、BAFFWOOM!とか、日常生活でも使ってみたいですな。
３．見どころ・ポイントなど
上で見て貰った通り、やはり筋肉ムキムキのマッチョマンのオッサンたちが、DOS/Vマシンというどちらかというとオタク向けの趣味に真剣に取り組むギャップがなんとも言えないポイントでしょう。
しかも、内容がやたら具体的なので、今読み返しても当時の状況を思い出してニヤニヤすることができます。
引用：PCコマンド ボブ&キース 著：高橋敏也 城久人
当時(2000年）クロックが1GHz超えた時はワシも衝撃を受けましたが、今や(2022年）IntelのAlder LakeなんてTurboBoost最大クロックが5.2GHzで16コアとかですからね。
HDDも上記だと40GBで1万5千円ですが、この前ワシが買ったHDDは6T(約6000GB)で1万円でしたし、科学の急激な進歩を感じる一方で、古き良き時代を思い出して涙がでてきます。
まぁ最終巻の後書きですら「オーバークロックの必殺アイテムCeleron/300A MHzなんていうのは,本当に懐かしい」とか書いちゃっているので、そういう業界と言えばそれまでですが。。。
あとは、時代は変われど根本原則は変わらない、PCコマンドとしての教訓の数々！
引用：PCコマンド ボブ&キース 著：高橋敏也 城久人
ああ、大事なものが皆つまっているよ。。。
４．その他
この漫画、前に友人に貸して借りパクされているので、ワシはもう１セット自分で買って持っていたのですが、今回記事を書くにあたりもう１セット買ったら３巻にはプレミアがついていました。
まぁAmazonとかがおかしいだけで、他でも探せばそれなりの値段で見つかるとは思いますが、電子書籍化されていなくて部数の少ない書籍は、やっぱり今後どんどん値上がりしていくんですかね～。
ちなみに前述の友人には、別の本も貸して無くされていて、そっちは今○万円並みにプレミアがついている希少本になっているので、その友人に貸すとプレミアがつくのかもしれないな（戻ってこないけど）。。。
５．おわりに
というわけで今回はPCコマンド ボブ＆キースの紹介でした。
内容的にはノスタルジーな内容になってしまっていますが、年代が被る人には「あ～懐かしい！こんな時代あったよな～」と思って貰えると思います！
皆さんも是非PCコマンドになってみてくださいね！！
