先日人間ドックを受けたらお腹の中にピロリ菌がいたので薬出された話です。
1.とにかく辛い胃カメラ
先日人間ドックで胃カメラ(内視鏡)を受けてきました。
口からと鼻からが選べて、いつも鼻からにしているんですが、これがとにかく辛い。
差し込むときに鼻の奥が「メキメキッ」ってなって、そのあとは「ヴォエエエェェ」ってのが5分間。
胃カメラ慣れしている先輩に聞いたところ、コツは最初に鼻から入れる麻酔薬を暫く患部に留めて鼻と喉に満遍なく効かせることらしいんですが、今回は鼻から入れられた薬を結構早い段階でそのまま飲んでしまって、その影響か結構辛かったです。
まぁ、苦しいとは言え、この程度の苦しみで消化器の中が映像で見れるんだからいい時代になったんでしょうね。
2.胃の中に異変!
んで、カメラが抜かれた後で先生の診断が始まりました。
先生:「胃と十二指腸に軽い炎症がありますねぇ。胃壁も一部白っぽくてなんかピロリ菌いるっぽいんですけど、検査受けたことあります?」とのこと。
実はピロリ菌有無の血液検査は以前に人間ドックのオプションで受けたことがあって、その時の結果は陰性だったんですよ。
そんなわけで、「前に血液検査で陰性でした。」と伝えたんですが、「血液検査だとわかんないんですよねぇ~。」という衝撃的な一言が。
血液検査したのはおめえの病院だけどな!!
と思わなくもなかったですが、「胃カメラ(内視鏡)を受けた今なら保険適用ができる(※)」という言葉にコロッと騙されて、追加で呼気検査(保険適用で1,800円くらい)を受けてみることにしました。
(※)胃カメラを受けないで検査だけにすると自費らしい。
ピロリ菌の検査方法は、内視鏡で胃の組織をとって培養したり、血液内の抗体を調べたりと色々あるみたいですが、精度と負担を考えると、この呼気検査が一番簡単っぽいです。
検査の流れはこんな感じ。
パックに息入れて、薬飲んでゴロゴロして、また息入れるだけの検査で、だいたい30分くらいで終わります。
これで精度が一番高いってんだから、以前血液検査受けたのがホントアホらしくなりますね。
自分の場合胃カメラの後の呼気検査だったので、麻酔が切れるまで待たされてからの検査になってしまい、結局検査結果が聞けたのが人間ドックが終わってから1時間半後くらいになってしまいましたが、判定結果は陽性。
やっぱり血液検査じゃわかんないんですねぇ~。
3.そもそもピロリ菌って??
そもそもピロリ菌ってなんなの?って話をここで挟んでおくと、ピロリ菌は「ヘリコバクター・ピロリ」という菌で、井戸水なんかから胃の粘膜に感染すると、潰瘍なんかを引き起こして胃がんの原因になると言われている菌です。
戦前は殆どの人が保有していたのが、上水道の整備や、駆除の保険適用なんかもあって最近は保有率が下がってきていて、それに伴ってか胃がんの発生率も減少傾向みたい。
なんか駆除後のデメリットとして、胃が元気?になって胃酸過多になるので、逆流性食道炎とか、それに伴う食道がんが増えたりするらしいんですが、そこまで発生率も高くないので、もし感染していたら駆除した方がベターと言われているとのこと。
ちなみにワシの父系の家系は胃ガン家系で、爺さんも親父も胃ガンだったんですが、今思うと実家にある井戸からピロリ菌に感染していたのが原因な気がするなぁ。。。
ワシも子供のころからその井戸水をガブガブ飲んだりして育ったので、気にはなっていたんですけどね。
やっぱりいたのね。。。
4.ピロリ菌の除菌薬(ボノサップパック)が出た!
んで、早速出されたピロリ菌の除菌薬がこちら。
ボノサップパック400(7日分) 保険適用:1,900円くらい
結構でかいパックでした。
なんか行きつけの薬局に処方箋を持っていったら、在庫が無かったらしく薬剤師の人が近くの系列薬局からダッシュで取ってきてくれました。
一般的にはちょっと大きい薬局であれば普通は置いてあるとのこと。
病院の先生に「シート状の薬がでますんで。」と言われて、シート?なんのこっちゃ??と思ったんですが、袋を開けたらこんな感じでした。
一つのシートに朝5錠、夜5錠分が付いてて、これが7枚入っています。
なんでも錠剤をバラバラ出していた頃より、シート状にした方が飲み忘れが無くなって除菌率が上がったらしいですよ。
薬の内容についても胃酸の分泌を抑える「タケキャブ」って薬が増えてから除菌率が向上したらしいし、何でも進歩してて凄いですね。
これを7日間、朝と夕食後に飲むんですが、病院の先生曰くその間はアルコールは禁止とのこと。
ネットではこれで失敗した後の二次除菌に使うメトロニダゾールの場合はアルコール禁止との記載があったんですが、これもアルコール禁止ってのは本当なのかな??
アルコール飲むと胃酸が多く出て除菌率が下がるとかって記事もあったのでそのせいかもしれないですが、折角人間ドックが終わって酒が飲めると思ったのに、さらに7日間飲めないのはショックがでかいです。
5.ピロリ菌除菌薬(ボノサップパック)の副作用!?
そういえば、病院の先生にも薬剤師の人にも、「除菌薬で副作用が出る場合があるんですが、途中で辞めると除菌できないんで、よっぽど酷くなければ飲み切ってください。」と念を押されたんですが、どうもこの薬副作用がでることが多いらしい。
多いのが、
①軟便、下痢
②味覚異常
③発疹
④発熱
とのこと。
なんか発熱と味覚異常ってコロナの症状に似ていて嫌だなあ~と思ったんですが、自分の場合もなんか飲んだ後体調が悪いような熱っぽい感じがして、これは副作用なのかコロナなのかどっちだ!?とちょっとドキドキしました。
割かしすぐ直ったので今思うと副作用だった気がしますが。
一週間飲み終わったら、今度は1か月半~3か月ほど間を開けて、ピロリ菌が駆除できたか検査して、問題なければ除菌成功、ダメなら薬を変えて二次除菌になるそうです。
6.おわりに
というわけで、今回は人間ドックでピロリ菌が見つかったので検査と除菌をした話でした。
代々の先祖を胃がんで殺してきた(と思われる)宿敵が駆除できるといいですが、なんか30数年連れ添った菌とお別れすると考えるとちょっと寂しい気もしますよね。
まぁ、このまま二次除菌まで失敗して共存していくしかない可能性もありますが、とりあえず3か月後くらいに検査してみてまた結果報告しようと思いますのでもう暫しお待ちください。
なんか日本のピロリ菌は特に毒性が強いとかいう研究もあるようですし、皆さんも是非ピロリ菌の検査をしてみてくださいね!!