軽減税率制度とインボイスの話

本日から軽減税率制度が始まりますね。

そもそも軽減税率対応レジも注文殺到していて、経済産業省がレジの納入状況を報告しろと8月頃にメーカーに言っているような状態で、たとえレジが導入されたとしても「これは何%なの??」っていう問題がなかなか解決しないと思うので暫く混乱が続きそうです。
(大きい会社は値段は今のまま行く!ってところも多いみたいですね。)

ちなみに、昨日まで「軽減税率直前セール!」なんてのをネット通販なんかでも色んな所でやっていましたが、ネット通販も軽減税率が始まると食品は8%だけど送料は10%とかって分かりづらくなるらしくて思わず笑ってしまいました。(送料込みにすると8%らしいので、今後は送料込みにするところも多くなるのではないかと予想されているようですが。)

ちなみに2023年から軽減税率を支えるインボイス(適格請求書等保存方式)が発動すると、インボイスが発行できる課税事業者との取引は仕入れ税額控除ができる一方で、免税事業者との取引は仕入れ税額控除できる割合が徐々に減っていくので、免税事業者(課税売上高が1,000万円以内)には今後は冬の時代になりそうですね。

まあ今まで払ってなかっただけだろと言われればその通りなんですが、インボイスのために課税事業者になって今まで払っていなかった消費税をいきなり納めるとなると、免税事業者だった体力で耐えられるのかどうか。。。
(大体個人事業主だと思うので。)

なんか軽減税率制度って、最初は庶民に負担が無いように軽減税率にしたよ~的にアピールしていたように見えたんですが、インボイスまで含めて見ると今まで取り逃していた個人事業主とかからもキッチリ税金を回収しに来る意図が明白で、増税への強い意志を感じる制度になってましたね。やるな国税庁。

しかし課税事業者にしても、帳簿の記載やら、免税事業者との取引の仕入れ税額控除が徐々に減っていく割合の計算やらで、税務処理は益々負担が増えそうで勘弁してほしいもんですな~。

せめてポイント還元施策によってキャッシュレス決済が推進されてほしいもんです。

<追記>
駆け込みで食品の買い占めまで起きてたのは面白かったですね~。
食品は税率変わりませんから。
実は増税される物でも増税を待ってからキャッシュレスで買った方がポイント還元を考えるとお得だったりしたわけで、やっぱり今回の増税は色々とややこしいですね。(笑)

 

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