基本的に決まったお金しか貰えないサラリーマンとしては、ふるさと納税とか株なんかの、節税や副業の話は大好きな話題だと思いますが、そういう話をすると必ず次の一言が出てくると思います。
「確定申告がなぁ~。」
確かに普段源泉徴収されているおかげでやらなくても良いことを、追加でやらなきゃいけないという点では面倒ですが、サラリーマンの場合は源泉徴収票の数字をポチポチ入れて、追加で控除の金額を入れて申告するだけなので意外とあっさり終わるんですよ。
今回は2019年の申告ってことで、「ふるさと納税」の寄付金控除と「株の損失繰越」、「アフィリエイト収益」なんかを申告した話です。
1.今年はマイナンバーカード方式で確定申告
今年は国税庁の確定申告特集ページの一番上が「感染症の感染拡大防止について」になっているくらいなので、皆新型コロナを気にしてるんでしょうね。
去年はマイナンバーカードの取得が間に合わず、「ID・PW(アイディー・パスワード)方式」で電子申告したんですが、今年はマイナンバーカードを取得したのでマイナンバーカード方式で申告しました。
ID・PW方式に興味がある方は以下の関連記事もどうぞ。
関連記事:電子申告(e-Tax)をID・PW(アイディーパスワード)方式で申告した話【マイナンバーカード不要・2019確定申告】 |
マイナンバーカードによる認証は、やってみるまで「なんかメンドクサイな~。ID・PW方式の方が楽だな~。」と思ってましたが、何度も認証するのであればマイナンバーカードの方が楽ですね。
ただ、自分はこういうカード認証とかって必ずエラー出るタイプなので、毎回読み込みの時はドキドキしています。
2.確定申告書の作成
というわけで今年も申告書の作成をしていきます。
「所得税」の申告なので「所得税」を選択していつもの作成コーナーのページへ。
三つ入口が出てくるんですが、「ふるさと納税」の寄付金控除を申告したいだけなら左の青い枠から進んでいけばOKのはずですが、自分は「株の損失の繰越し」をしようとしているので真ん中の赤い枠から「収入金額・所得金額の入力」画面へ進みます。
んで、今回自分の場合大きく入力するのは5つ。
①給与所得の内容入力(源泉徴収票)
②雑所得の内容入力(アフィリエイト収益)
③一時所得の内容入力(公営競技(競馬とか))
④株式等の譲渡所得等の内容入力(株の損失繰越)
⑤寄付金控除の内容入力(ふるさと納税)→次の控除の画面で入力
3.給与所得(源泉徴収票)の内容入力
所得の種類から「給与所得」を選択して入力していきます。
自分は、(というか大半のサラリーマンはそうだと思いますが)年末調整済の源泉徴収票が1枚しか手元にないので、それを入力していきます。
入力の仕方としては基本的に源泉徴収票のここを入力してねって感じで表示されているので、指示の通り入力すればOKですね。
しかし今年は働き方改革の所為で残業代がグーンと減ったので、去年よりだいぶ支給額が減ったなぁ~。。。
なにか給料増やす方法はないもんでしょうかね。
4.雑所得の内容入力(アフィリエイト収益等)
続いて、アフィリエイト収益の入力です。
アフィリエイトを専業でやっている場合は事業所得になるっぽいですが、サラリーマンの片手間にやっている場合は雑所得となるらしいです。
売り上げとしては、入金のタイミングではなく「利益が確定」したタイミングらしいので、注意が必要ですね。
自分の場合は2019年中に利益が確定したのはAmazonアソシエイトの10月分と、Googleアドセンスの11月分までだったので、利益としては2千円いかないくらい。
それに対してサーバ代やらドメイン取得代やらの経費で5千円以上かかっているので、実質は利益が無かったのと同じですね。
来年からは利益になるといいなぁ。
5.一時所得の内容入力(公営競技(競馬とか))
んで、次に一時所得がある場合は一時所得を入力します。
自分は友達と行った競馬の配当金と、ふるさと納税の返礼品を入力しました。
ちなみに一時所得は50万円までは特別控除されるので、50万円を超えない限りは税金がかかりません。
自分も配当金と返礼品を足しても50万円以下なんで利益が無かったのと同じです。
ちなみに競馬の配当金は、配当金の発生した馬券代だけは経費にすることができるらしいです。
つまり、ハズレ馬券は経費にならないんですね~。
システマチックに事業として競馬やっている人は、はずれ馬券も経費扱いにできるみたいなんですが、自分みたいに勘と度胸でやっている人はダメってことですね。
たまにはドーンと一時所得を入力してみたいもんです。
6.株式等の譲渡所得等の内容入力(株の損失繰越)
さて、今年もわざわざ確定申告をする真の目的がやってきました。
自分は今年も株で負けたので、株の損失繰越をするために「株式等の譲渡所得等」を入力します。
株で負けた場合は、確定申告で負け分を申告しておくと、3年間は利益と通算できるので必ず申告しておきましょう。
まぁ、勝てなきゃ全く意味はないんですけどね。。。
んで、そんな損失繰越ですが、難しいことは無く「申告分離課税」を選んで年間取引報告書に従ってポチポチ入力していけば完了です。
去年はこの「年間取引報告書」の原本が無くて大変な目に逢いましたが、今年からは原本が不要となったので、証券会社から送られてきたPDFを見ながら入力すればOK!
と思ったら、自分が使っているSBI証券がまさかのメンテナンス中で「年間取引報告書」が見れない!!
おまえこの確定申告期に何やっとんの!?
どうも同じようなタイミングで住信SBIネット銀行の障害も起きてたようで、もしかしてこの関係でのメンテだったんでしょうか。
何でも原因はIBMのデータセンタの電源障害らしいですが、電子化されると便利な反面、障害が起きると広域で何もできなくなるから怖いですよね~。
結局、翌日まで待って入力しました。
ちなみに途中で、「前年(〇〇年)の申告で上場株式等に係る譲渡損失の金額を繰り越しましたか?」と聞かれるので、前年も繰越した人は「はい」を選んで前年の譲渡損失の繰り越し額を入力しましょう。(前年の申告書のココの金額だって指示があるので、見て入力すればOK。)
自分は残念ながら去年も繰越しして、今年の「翌年以後に繰り越される上場株式等に係る譲渡損失の金額」がなんと500万円を超えてしまいました。。。
うーん、吐きそうですね。
7.寄付金控除の内容入力(ふるさと納税)
さあ、憂鬱な入力は終わって、今度は楽しい控除の入力になります。
収入と所得の入力の次のページに進むと控除の入力になります。
既に源泉徴収票の入力により、社会保険料控除や、生命保険料控除が入力されている状態になっていますが、ここから更に「寄付金控除」を入力していきましょう。
寄付金控除は、ふるさと納税した自治体から来た「寄付金受領証明書」を基に入力していきます。
寄付年月日、寄付の種類(ふるさと納税)、寄付した自治体、金額など。
ちなみに泉佐野市なんかの騒ぎがあったからか、今年から「ふるさと納税に係る総務大臣の指定の有無」なる入力欄が増えてましたね(笑)
ただ、入力させるってことは、後で「やっぱり寄付として認める!」ってなったときのためのような気もするので、対象とならない自治体に寄付してしまった人も諦めずに入力だけしてみてはどうでしょうか。
絶対入力させないなら自治体自体を選べなくすればいいだけだし。。。
あと、入力していて気づいたんですが、自治体を選ぶには「都道府県」を選んでから「市区町村」を選ぶ必要があるんですが、「寄付金受領証明書」に市の名前しか書いてない自治体があるんですね!!
全く、どんだけ知名度あると思ってるんでしょうね~。
お前の市の位置なんか知らんがな!
ワシは申告のために封筒から寄付金受領証だけ出して纏めていたので、態々封筒を探す羽目になりました。
だいたい「寄付金受領証明書」なんて寄付金控除くらいにしか使い道がないので、国の指示でフォーマットを統一して欲しいですね。
無駄な自由を与えるのは正しい地方分権じゃないと思います。
ちなみに確定申告する場合はワンストップ特例制度との併用は出来ないので、ワンストップ特例制度を使った自治体の分も全部申告しましょう。
8.確定申告書の確認と電子申告!
というわけで、入力は以上で完了。
あとは画面に従って進んでいくだけです。
そして、なんと今年は還付!!
まぁ「ふるさと納税」を追加で控除しているので普通は還付になるんですが、去年は一時所得も結構あったせいで納付になってしまったので感激です。
あとは最終的に出来上がる申告書を見て、問題なさそうか確認しましょう。
今年は法改正により去年よりも必要な書類が減ってました。
問題なければマイナンバーカードで申告書のデータに署名して、送信して完了です。
これにて電子申告は完了です!
ちなみに電子申告した後に申告書に間違いを見つけたら、申告期限内であれば修正してもう一度送信すればOKです(特に連絡も不要)。
便利な時代になりましたね~。
9.終わりに
というわけで今回はマイナンバーカードで電子申告した話でした。
自営業だったりすると、色んな集計が超めんどいらしいですが、サラリーマンの場合は基本的に源泉徴収票と控除に関する書類があればポチポチ入れていけば終わるので、意外と簡単に終わります。
あと、電子申告なら態々印刷して送ったりも不要なので超楽です。
実は自分も一度申告書を送信した後に間違いに気づいて再送信したんですが、これが紙だった時代は超大変だったでしょうね~。
マイナンバーカードが無くてもID・PW方式というものもあるので皆さんも是非やってみてください!!
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