読んで面白かった漫画の話!その2:食の軍師(しょくのぐんし)【グルメ漫画】

今回取り上げる漫画は「食の軍師(しょくのぐんし)」です。

ジャンルはう~ん、グルメ漫画。。。かな??

(本ブログ中の画像も「食の軍師 著者:泉昌之」からの引用です。)

1.「食の軍師(しょくのぐんし)」の概要

食の軍師(しょくのぐんし)
著者:泉昌之(画:泉晴紀、作:久住昌之)
連載:2011年~


【引用】食の軍師 著者:泉昌之(画:泉晴紀、作:久住昌之)

「蜀(しょく)の軍師(つまり三国志の諸葛孔明)」の「蜀」と「食」を掛けた自称・「食の軍師」の本郷播が、食べ歩き(飲み歩き)をする話です。

↓主人公の本郷播

【引用】食の軍師 著者:泉昌之(画:泉晴紀、作:久住昌之)

軍師だけに、「どこで」、「何を」、「どう食すか」が重要なテーマであり、自分が満足すれば勝ち、満足できなければ負けという己のルールに従って本郷が食事をする姿を描きます。

この「何をどう食すか」というテーマは、この食の軍師の原作と言ってもよい「夜行」や「カッコいいスキヤキ」でも、同じ作者の「ダンドリくん」でも作中に取り上げられており、「食の軍師」はそれをメインテーマとして一本立ちさせた作品と言えるでしょう。

↓これは「ダンドリくん」からの引用です。

【引用】ダンドリくん 著者:泉昌之(画:泉晴紀、作:久住昌之)

そもそもは「夜行」の頃にハードボイルドな男が細かいことに執着するのが面白い”という着想から始まったらしいですが、ダンドリくんを経由することで、(食にとっての)ダンドリの重要さ、振舞の淀みなさの追求という部分を吸収して、滑稽さを保ちつつもゲーム性のある面白い漫画に進化したんだと思います。

ちなみに、作者の「泉昌之」はコンビ名で、絵を「泉晴紀」先生、原作を「久住昌之」先生がご担当されています。

2.話の流れと特徴

主人公の本郷が、お店に出かけていくところから話が始まります。

同じく久住先生が原作の「孤独のグルメ」の主人公「井之頭五郎」とは違って本郷はお酒が飲めるので、基本的にお酒が飲める居酒屋系のお店へ出かけることが多いですね。

そこで、自分なりの戦略で食事(戦)をしていくんですが、結構な確率でライバルの「力石」が登場して本郷を上回る"クール"な食事を見せつけてきて敗北します。

↓ライバルの力石と負けパターンの本郷


【引用】食の軍師 著者:泉昌之(画:泉晴紀、作:久住昌之)

力石が出てこないときは店のメニューを上手く攻略できずに敗北したり、満足してたまに勝利したりといった感じですが、どちらかというと敗北するパターンが多い感じです。

まぁ他のストーリー漫画と違って、負けたところで特に何か起きるわけではなく、本郷が勝手に思い込んでいる(気にしている)だけなので気は楽ですが。。。

勝利・敗北どちらのパターンでも「お店を楽しむ」感じが良く出ていて、酒場放浪記の漫画版というか、実際にお店に飲みに行ったような感じが味わえるのが特徴ですね。

例外的に前後編がありますが基本的には一話完結です。

3.見どころ・ポイントなど

何と言っても見どころは本郷や力石の"食の陣立て"でしょう。

お店の料理をいかに組み立てていくか、いかに流れるように注文するか。

↓軍師が戦略を立てているところの例


【引用】食の軍師 著者:泉昌之(画:泉晴紀、作:久住昌之)

この漫画を読んでいるうちに、きっと自分でも本郷みたいに食の陣立てをしてみたくなることでしょう。

ただし、あまり傾倒しすぎると、マイペースな友達とご飯を食べに行ったときなんかに本郷やダンドリくんみたいにイライラするようになってしまうのでそこは注意が必要ですね。

ワシも例に漏れず、飲み屋に入ってとりあえずサッと飲み物を注文したいところで、友達が「え~っと、何にしようかなぁ。」とか初っ端からメニューを長々と見たりすると、思わずイラっとするようになってしまいました。

本郷がいつも一人で飯食ってるのはこういう理由もあるのかもしれません。

 

あと、本郷はホント旨そうに酒を飲むんですよ!

自分も飲兵衛なので、この漫画読んでると酒を飲みに行きたくなりますね!!

4.その他 

残念なことに紙のコミックス版に収録されている「醤油の魔術師」という短編が、電子書籍版には入っていません。

これは本編に全く関係のないヤマサ醤油のPR漫画になっているんですが、何か版権とかそういう都合があるんでしょうか??

ワシは紙のコミックスを3巻まで買った後にまた電子書籍で買い直したんで気付いたんですが、ちょっと寂しいような気がします。。。

5.おわりに

というわけで、読んで面白かったグルメ漫画の第二回は「食の軍師」でした。

あなたもこの漫画で勉強して、友達から「軍師」と呼ばれるようになってみませんか!?

泉昌之 (著), 久住昌之 (著), 和泉晴紀 (著)

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