十二国記の新刊(白銀の墟 玄の月)を読んだ話

1.十二国記の新刊がついに発売!

学生の頃に当時の部活の先輩から「超面白いよ~」と紹介されて以来、シリーズ&短編は全部読んでいるんですが、18年ぶりに新作の「白銀の墟 玄の月(しろがねのおか くろのつき)」が発売されたということで早速購入して読んでみました(第1、2巻:2019年10月12日発売)(第3、4巻:2019年11月09日発売)。

ちなみに今作「白銀の墟 玄の月」は、2019年10月に前半2冊、11月に後半2冊の全4冊編成。

2.18年ぶりってホントかよ!?

まず驚いたのが、1巻の帯に「18年ぶりの書下ろし新作!」って言葉があったこと。

チョロチョロと読み返したり、短編の「丕緒の鳥(ひしょのとり)」とか「落照の獄(らくしょうのごく)」は10年前くらいにyomyomで読んだ記憶がある(本も買ったけど)ので、18年といわれると正直

え??もうそんな経つの!?

って感じがしますね。

余りに信じられなかったので試しに「黄昏の岸 曉の天(たそがれのきし あかつきのそら)」を引っ張りだしてきてみたら、確かに2001年発売になっていたので、ホントに18年経ってるんだなあ。。。と少なからずショックを受けました。

人の人生が80年だとして、18年ぶりって。。。
おっさんになるわけですね。

十二国記は人の寿命の長さもテーマの一つっぽい内容ですが、なんかリアルでも人生の短さを感じさせてくれる良い作品です。

3.電子書籍で売っていない!

ちなみに、残念なことに「白銀の墟 玄の月」は電子書籍では発売していないようです。

最近は個人的にもデジタルファースト運動を展開中で本を買うなら電子書籍にしているので、ちょっとそこだけ残念でした。

少しでも部屋の紙資源の量を減らすために裁断機とドキュメントスキャナを買ってあるので、そのうち自分で電子化するかもしれません(裁断するのは気が引けますが)。

4.感想など

ネタバレは避けますが、読んだ感想としては、18年ぶりな感じは全然しなくて昔の十二国記の雰囲気そのままな感じでした。
仕事の進め方が、最初にある程度ドカッと書き溜めてあって、その後チマチマと校正を続けた感じなんでしょうかね。

あと、途中の阿選の挿絵を見て「阿選、おめえそんな顔だったっけ??」ってちょっと戸惑いました。

そもそも自分の中で覚えている阿選の顔を昔どこで見たのか、本当に見たのかすら記憶が定かではないですが、たぶん、昔過ぎて自分の記憶がおかしくなっているんでしょうね。

イケメンでよかったなあ、阿選。
(そういう意味では泰麒も顔が大分変わったような気もするけど)

 

ちなみに文庫本4冊なので、読む前は10~12時間くらいで読み終わるかな?と思ったら、結局読み終えるのに16時間以上かかりました。
これを言っちゃうとまだ読んでいない人の盛り上がりに水を差すかもしれませんが、ボリュームに対する読後の満足度で言うと、4冊はちょっとボリューミー過ぎたかな。

「風の万里 黎明の空」くらいが個人的にはベストだった気がしますね。
飢えに飢えた十二国記ファンのためにボリューム増やしてくれたのかもしれんけど。

あと、内容的に阿選との戦に関するやり取りが多めで、十二国ワールドに関する説明とか新事実にはあんまり触れられてなかったのもちと残念でした。

まぁ長らく謎だった戴国の行く末が判明したので、それはそれで良かったですが、天と天帝の謎はもう語られることはないのかな。

とりあえず来年また書下ろし短編があるそうなので、それに期待ですね。

5.おわりに

いや~、十二国記ファンにとっては久々の続編で嬉しい限りです。

今回の新作はネットでも結構話題になっているみたいですが、正直な話、十二国記を全く読んだことがない人はこの作品から始めるのはしんどいと思います。
世界観とか前提の話がある程度呑み込めていないと、読んでいても「???」となると思うので、少なくとも「黄昏の岸 曉の天(たそがれのきし あかつきのそら)」を読んでから。。。う~ん、それでも厳しいかな。

やっぱり最初(月の影影の海)から読んだ方がいいかもしれませんね!

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