【珍味】河豚(ふぐ)の卵巣の糠漬けを食べた話!【テトロドトキシンは猛毒】

楽天の期間限定ポイントが余っていたので、「どうせなら面白いもの注文してみるかな」ということで、前から気になっていたフグの卵巣の糠漬けを注文してみました。

1.楽天ポイントが余ってる!そうだフグの卵巣の糠(ぬか)漬けを買おう!!

昔記事にしたDポイントと同じで、楽天ポイントも期間限定ポイントってのがあるんですが、先日それが5千円ばかし期限ギリギリになっていることに気づきました。

5千円分となると消滅させちゃうのは勿体ないし、かといって今すぐ欲しいものも特に無し。。。

ということで、前からちょっと気になっていた「フグの卵巣の糠漬け」を頼んでみることにしました。

(ついでに酒の肴繋がりということで、「あん肝」も頼みました。)

2.フグの卵巣の糠(ぬか)漬けってなんぞ??

河豚(フグ)には毒があって、食べられる部分以外を食べると結構な確率で死んじゃうのはご存じだと思いますが、これはテトロドトキシンという物質が原因で、体内のナトリウムチャネルをブロックすることで、体が動かなくなってそのうち呼吸と心臓が止まるらしいです。

個人的に大好きな本である「国立博物館物語」でバッチリ解説している回があるので引用させていただきますが、


【引用】国立博物館物語 著者:岡崎二郎

というわけで、自分の場合家族もいないので下手したら救急車も呼べずに死んじゃう可能性が高いですね。

ちなみに、この毒はフグだけでなく他の生物も持っていて、フグの場合は食べている餌が持っているテトロドトキシンが体内に蓄積されてフグ自体が有毒化するらしいです。

だから餌を厳重に管理した個体のフグは無毒なんだってさ。


【引用】国立博物館物語 著者:岡崎二郎

んで、今回はここからが本題ですが、今回注文した「フグの卵巣の糠漬け」のフグはこのような無毒フグではありません

つまり原料としては有毒の卵巣を使っています

なので普通に食べちゃうと死んじゃうんですが、これを解毒できる調理法があるそうなんです。

そんな有毒なフグの卵巣を食べられるようにしたのが、石川県の郷土料理である「ふぐの卵巣の糠(ぬか)漬け」。

塩漬けと糠漬けで約3年!漬けることで、卵巣の毒が30分の1(1グラムあたり10MU)になり、食べられるようになるとのこと。

面白いのが、諸説あるものの未だに除毒作用が不明なままで、「何故か毒が抜ける」という状態らしく、昔からの手順を変えることができないようです。

原理不明とかロマンですね~。

3.フグの卵巣の糠(ぬか)漬けが届いたので早速食べてみた!!

注文後は特に問題もなくすぐに届きました。

今回注文したのは、ふぐの子糠漬け250g(真空パック2袋)。

お値段1,600円+送料(700円)です。

見た感じはネーミングそのままって感じですね。

 

ちゃんと検査証もついていました。

昔、無免許の業者が作った卵巣の糠漬けで中毒者が出たことがあるらしいので、不安な方は食べる前に確認しましょう。

とりあえず、折角珍味を買ったのでお酒も買ってきました。

美味しんぼでも出てましたね(あんないい奴じゃないけど)。

魚介類には日本酒です。


【引用】美味しんぼ 原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ

さあ、早速食べてみましょう!

袋から出したところはこんな感じです。

袋に書いてある<お召し上がり方>には、「糠を手で落とし輪切りにし、アルミホイルなどで包み弱火で2~3分焼いてお召し上がりください。」と書いてあるんですが、これは火を通す必要があるんでしょうか??

塩蔵品で更に加熱が必要って珍味っぽくないなぁ~。と思っていたんですが、付属のパンフレットを読んだら「糠粕をかるく落とし、輪切りにして、そのままお召し上がりになれます。弱火で2~3分焼くと、より香ばしさが増します。」と書いてあったので、生でもいけるようです。

見た感じはタラコとカラスミを合体させてデカくしたみたいな感じですかね。

塩蔵品なだけあって結構身が締まっていて固いですが、少々ボロボロします。

とりあえず最初は生でいただきましょう。

食べてみた感想としては、

しょっぺえ!!

流石3年も塩と糠で漬けてただけあって塩辛いです。

味は、カラスミに似ているって人もいるらしいですが、個人的には味噌が近いかなと思いました。

これは嫌でも酒が進みますが、バクバクと食べるものではなくて箸の先にちょっとつけて舐める系の肴ですね。

好きな人は好きだと思います。

 

お勧めという弱火で2~3分というのにもチャレンジしてみました。

↓けむらん亭で加熱

ただ、酒の肴にはちょっと量が多い。。。ってことで、ご飯にかけてみました。

熱を加えたことでさらにボロボロするようになってしまいましたが、しょっぱいだけあって白米とは合いますね~。

パスタに合うというのも分かります。

ごちそうさまでした。

4.おまけ:あん肝も食べました。

ちなみに、全然話関係無いですが、同時に頼んだあん肝も食べました。

どうでもいいですが、このあん肝ってメール便で届いたんですよね。

最初からメール便で送ります!って書いてはあったんですが、食品がメール便でポストに投函されるってなんか不思議な感じ。。。

とりあえずあん肝だけだと寂しいので、ワカメを添えてポン酢で食べました。

 

↓盛り付けたところ

味は普通のあん肝でした。

5.おわりに。

というわけで、今回は「フグの卵巣の糠漬け」(と「あん肝」)を食べてみた話でした。

食べ終わってから30分くらいはドキドキしていましたが、お陰様で特に異常はありません。

しかし、「フグの卵巣の糠漬け」も「あん肝」もそうですが、一人暮らしにはちょっと量が多すぎでしたね!!

まだそれぞれ開封したパックの半分くらい残っています。

珍味ってのはちょっと食べるくらいが丁度いいんでしょうね~。

というわけで、興味を持った方は是非食べてみてください!!

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