先日筑波山へ登って?きたのでその話です。
1.筑波山(つくばさん)へ行こう!
金曜の夜、いきなり飲み仲間から「明日筑波山(つくばさん)いかねぇ?」と連絡が来ました。
彼は気が向いたら特に理由もなくフラッと出かける癖があるのですが、今回もそんな感じ。
正直、「明日いきなり登山かよ。。。」と思いましたが、何でもそんなに高い山ではないとのこと。
とは言っても、山の高い低いは個人の感覚もあるだろとか、軽装で行って「お前そんな恰好で来たのか?」とか当日言われるのも不安だったので、筑波山についてちょっと調べてみることにしました。
山は舐めたらいけませんからね!!
んで、見てみたら筑波山のステータスはこんな感じ。
名称 | 筑波山(つくばさん) |
所在地 | 茨城県つくば市 |
標高 | 877m |
なんでも「西の富士、東の筑波」と言われているらしく、結構人気があるようです。
頂上まででも軽装で大丈夫とのこと。
たしかに、東京都民のトレッキングのメッカである高尾山が599mなので、ハイキング感覚でいけそうですね。
山頂まで歩いても大体90分くらいで、しかもケーブルカーがあって、使えば8分で山頂に行けるみたい。
んじゃ、折角だし取り敢えず行ってみるかぁ~。
2.筑波山を目指して出発!!つくばエクスプレスで東京からつくばへ!
という訳で、翌朝、つくばエクスプレスに乗りに久々の秋葉原へ到着。
秋葉原に着いたときは、相変わらず人が多いなと思いましたが、つくばエクスプレスのホームへ行ってみると、休日のこの時間(8時くらい)につくばへ向かう人は少ないのか、ガラガラでした。
んで、45分程度でつくば駅に到着。
エクスプレスというだけあって駅も少なく、ウトウトしていたら割とすぐでした。
もっと秘境への旅みたいなのをイメージしてたんですが、60キロの距離を45分とか、本当に良い時代になったものですね。
しかし、駅から外に出てすぐ思ったんですが、つくばって土地が余っているのか、町全体が余裕のある作りしてますね~。
ついさっきまでゴチャゴチャしている秋葉原にいたというのもあり、なんだか清々しい気分がします。
まぁ、余裕があるってことは、逆に言うと建物間の移動が少々面倒なんですが、こればっかりはしかたないですね。
んで、予定ではそこからはシャトルバスに乗る予定なので、シャトルバス乗り場へ。
駅前のバス乗り場の1番口から出ています。
しかし、バス乗り場まで行ってみたらそこには長蛇の列。
さすがは「西の富士、東の筑波」ですね。
事前の調べではバスは30分に1本だったので、「これはバスに乗るだけでも1時間くらいかかるのでは??もう諦めて帰ろうか??」と早々思いましたが、列の最後尾で案内している人が言うには、季節柄流石に増発しているらしく、ピストン輸送で10分間隔くらいで乗れるようです。
そりゃあ、落ちてるお金拾うようなもんだしね。。。
バスの運賃は片道740円でした。
ちなみに、列に並ぶ前に、東京の感覚で「もうタクシーでもいいんじゃないの?並ぶのかったるいしぃ~。」とか言って値段を聞いてみたら、「7千円~1万円くらいかかるんじゃないですか??」とか言われて余裕で断念しました。
高尾山みたいに駅の近くに山があるのかと思ってましたが、筑波山って結構遠いんですね。。。
3.シャトルバスを沼田で降りてみた。
シャトルバス乗る時に気づいたんですが、シャトルバスって筑波山の入り口である「筑波山神社入口」まで行ってくれるんですが、何故か途中で一つだけ停留所があるんですよね。
引用:関東鉄道HP
それが「沼田」。
何故ここに停留所が??
もしかして参詣する人向けの宿とかが集まっているそういう町的なものがあるんだろうか??
バスで6分くらいの距離らしいし、天気もいいし、ぶらり途中下車の旅で、沼田で降りて歩いていくのも楽しそうな気がする!!
というワシの(余計な)発案で、わざわざ沼田で降りてみることにしました。
「なぜこいつらはここで降りるんだ??地元民か??」というバスの乗客の視線を受けながら、ワシらだけ降車。
風景はこんな感じでした。
周りには民家が数件あるのどかな風景。
もう少し、観光客向けの施設があると思っていたんですが勘が外れましたね。。。
と思ったら、ちょっと歩いたらお饅頭屋さんとかがありました。
こういう所も昔は茶屋とかだったんですかね~。
しかし、地図ではバスで6分とか書いてあった割に、沼田からは延々と筑波山へ向かっての緩やかな上り坂。
どうも筑波に来てから縮尺が都会じゃないので距離感が掴めてませんね。
自分で蒔いた種ですが、結構しんどかったです。
結局1時間くらいかかって筑波神社入口付近へ到着。
歩いて1時間がバスで6分になるか??どっかの数字が間違ってないか??
と思わないでもなかったですが、人間の歩く速度が時速3キロ程度なので、バスは時速30キロで走れば丁度かかる時間は1/10。
徒歩1時間(60分)の道のりがバスなら6分で、計算上は余裕でピッタリでした(しかも沼田~筑波神社入り口までが丁度3キロくらいだし)。
機械の力ってのは本当に凄いもんですね。
んで、神社入り口で昼飯。
カレーとかラーメンとか、色々あったんですが、おにぎりセットが味噌汁もついていて美味そうだったのでそれにしました(右下のはお茶入れる前の茶碗)。
歩いて汗かいてたんで、味噌汁はもうちょい濃くても良いかなと思わないでもなかったですが、美味しかったですね!
4.筑波山神社へ到着!
ずっと上り坂を上ってきたので、それなりに標高が高くなってる気はしていましたが、神社入り口あたりまでくると、ぐっと見晴らしがよくなります。
天気も良いので、関東平野?が見えて綺麗ですね。
神社の入り口でお昼食べちゃったんですが、神社に近づくにつれて食堂なんかもあり、呼び込みの人も立っていました。
その後ちょっと歩くと、神社へ。
鳥居をくぐると、1633年に徳川家光が寄進したという橋(県指定文化財)がありました。
個人的には1600年(バトルオブ関ケ原)くらいだと、メッチャ古いようなそうでもないような微妙な感じですが、木造なのに400年以上残っているとなるとやっぱり凄いんでしょうね。
神社も流石に立派。
なんでも、ガマの油売りの発祥地らしく、実演もしていました。
ホントは沢山の人に近くに集まってもらいたいんでしょうけど、コロナの所為で距離を置いての実演になっていて大変そうでしたね。
あと、神社の脇からは出世稲荷というお稲荷様にも行けました。
以前、愛宕神社の出世の石段を昇り損ねたので、ここは是非お参りしていきたいところ。
お金持ちになれますように!!
5.日光より古い三猿!?
そうそう、そういえば、神社の鳥居をくぐったら、突然後ろから声を掛けられたんですよ。
「三猿って知ってます??」
うわ~、変な人に絡まれる系のトラブルか~。旅に出るといつもこれだよ。
と思ったんですが、よく聞いたら地元の観光ガイドの人でした。
その人が言うには境内には日光東照宮の三猿より古い三猿があって、かの左甚五郎作と言われているという話を教えてくれました。
三猿というのは「見ざる・言わざる・聞かざる」というやつで、こんな感じのやつですね。
↓日光の三猿(写真は1994年時点)
なんでも日光東照宮が1636年造と言われているから、上の橋と同じ1633年だと3年程早い(古い)という理屈らしいです。
まぁ、左甚五郎云々は置いておくとしても、折角お勧めしてもらったし見てみようと思い、社殿へ行って拝んできました。
柵があって近づけなかったですが、まぁなんとなく雰囲気は感じられた気がします。
ちなみに観光ガイドの人が、「日光のは毎年修復しちゃうでしょ?ここのはそのままだから!!」と言っていたんですが、屋外の設置物だと劣化とかもあるし、修復が良いか放置が良いかはどっちもどっちかなと思いますね。
まぁ、前回の日光の修復では「なんか三猿おかしくね??」ってニュースになってましたけど。。。
あと、特に突っ込みませんでしたが、日光の修復は毎年じゃなくて10年置きだかだったような??
言い間違いなのか、それとも日光には毎年修復されてる三猿もいるのか。。。
残念ながら日光マニアでもないのでわかりませんでした。
6.ケーブルカーへ乗りに宮脇駅へ!!
神社の脇を抜けてもう少し進むと、ケーブルカーの駅「宮脇駅」がありました。
「申し訳ございません。のりばまで、あと39段です。」という心遣いの掲示が面白いですね。
上で書いた観光ガイドの人に、「もしケーブルカーで山頂へ行くつもりなら、往復券を買っちゃった方がいい。徒歩で登ってケーブルカーで降りてくる人が多いから、上で買おうとするとチケット売り場が混んでるから。」という大変ありがたいアドバイスをいただいていたので、往復券を購入。
ケーブルカーのチケットは往復券で1070円(2021年11月時点)でした。
ケーブルカーはこういうタイプ。
なんだかジョジョの奇妙な冒険の第五部を思い出しますね。
引用:ジョジョの奇妙な冒険 著者: 荒木飛呂彦
そういえば、今回は神社からのアクセスだったので登場しませんでしたが、神社ではなく反対側のつつじが丘から山頂へ行く場合は、ケーブルカーではなくロープウェイがあるそうです。
7.遂に筑波山の山頂へ!
んで、ケーブルカーに乗ったら8分くらいですぐに山頂へ到着。
厳密に言うと、到着したのは「御幸ヶ原(みゆきがはら)」という場所で、標高としてはここよりもう少し高い「女体山」「男体山」という2つの山頂が突き出ているんですが、どちらも15分程度だし、実質ここも山頂と言っても良いでしょう。
ケーブルカーの駅を出てすぐに、コマ展望台という施設があったので登ってみました。
しかし、高尾山のビアマウント見た時も思いましたが、なんかこう登山ブームの頃に建築されたと思われる低標高の山にある建築物って、Falloutのスーパーミュータントが根城にしていそうな感がありますよね。
いい具合に経年劣化しているからかな。
展望台の上に登ると、流石に凄いパノラマです!
方向が良くわからないので合っているかわかりませんが、関東平野が一望できます。
この日は、オッサン二人旅というのを除けば、天気も良かったので最高でした。
いや~、来てよかった!!
帰りは来たルートを戻って、東京で酒飲んで解散しました(←これが真の目的ともいえる)。
お疲れさまでした。
8.その他(登山記念のバッヂ)
山頂のお土産屋には登山記念のバッヂが売っており、いくつか種類があったんですが、その中でも目を引いたのはコレ。
筑波山は上で触れたガマの油なんかもあるからかカエルを押しているっぽいので、これもたぶんカエルなんだと思いますが、なんかぱっと見だと某掲示板の○○Jのキャラクターみたいですよね。
このスカした感じが最高です。
9.おわりに
というわけで、筑波山へ出かけてみた話でした。
また長い投稿になってしまいましたね~。
今回は、途中の停留所でバスから降りて歩いたり、社殿とか見たりご飯食べたりもしたのでもっとかかりましたが、最短ルートでいけば、東京(秋葉原)から2時間半(※)くらいで頂上へたどり着けるっぽいので、都民の方でも気軽に行けるなかなか良い観光スポットではないでしょうか??
※:つくばエクスプレス(45分)⇒シャトルバス(40分)⇒ケーブルカー乗り場まで(10分)+ケーブルカー(8分)+他バス待ちやらのオーバーヘッド。
皆さんも是非筑波山へ行ってみてくださいね!!