【お護摩】西新井大師と神田明神に行った話【IT守護】

正月に地元でも初詣には行ったんですが、東京に帰ってきてから西新井大師にお護摩(ごま)に行ってきました。

あと、神田明神にも寄ってきたのでその話です。

1.そもそも大師(だいし)とかお護摩(ごま)ってなんぞや?

「〇〇大師(だいし)」ってなんとなくCMとかで見たことある人は多いと思うんですが、大師って一体なんなのでしょうか。

大師とは偉大な師ということで、高名なお坊さんをお祀りしているお寺が「〇〇大師(だいし)」という通称で呼ばれているそうです。

西新井大師、川崎大師、観福寺大師堂が「関東厄除け三大師」と言われていて、弘法大師(空海)をお祀りしていて、ファンキーな厄除けのお札で有名な佐野厄除け大師では良源大師をお祀りしているそうです。

↓佐野厄除け大師の魔よけのお札

んで、理由はわかりませんが、この〇〇大師っていうところでやってもらえる厄除けの祈願が「お護摩(ごま)」

元々は火を使った儀式を指していたようですが、現在はお経を唱えながら願い事を書いた木の札を火にかざして祈祷するスタイルが一般的なようですね。

厳密に言うと仏教というよりは、バラモン教とか拝火教の流れを汲んでるみたいで、其処ら辺も調べてみると面白いかもしれません。

2.いざ西新井大師へ。

西新井大師と言えば(東武)大師線。

 

なんと西新井駅と大師前駅の一駅のためだけの単線路線があるんですよ。

所要時間は2分。

しかも大師前駅は無人改札

東京にこんな駅があるとは。。。

大師前駅からは西新井大師までも徒歩2分なので、ホントに西新井大師のための駅って感じですね。

朝イチのお護摩に間に合うように西新井大師に向かったんですが、領内には出店が沢山出ていて賑やかな感じでした。

お正月だけかな??

しかし、賑やかなのは良いんですが、よく見ると唐揚げとか、アユの塩焼きの屋台とかもあって、神社ならともかくお寺の境内でこの手の店はどうなんだろう。。。

まぁ、こういうのも含めて文化だなぁと思います。

あと、西新井大師だけじゃないですが、なんとなく〇〇大師ってところは仏教寺院の割に装飾が派手だったり、なんかちょっと違う雰囲気がするんですよね。

何か大師特有の思想があるのかもしれません。

3.お護摩の申し込み!

到着したら早速お護摩の申し込み。

西新井大師のお護摩は朝9時半から1時間半ごとくらいに5~8回程度開催されているので、受付含めて30分前くらい前には着くようにしましょう。(詳しくはHPを参照してください。)

まずは受付所で、「お護摩申し込み用紙」を記入します。

 

住所、氏名、年齢を記入し、祈願料(これによってお札のサイズが変わる)と願目に丸をつけます。

祈願料は一番安いので5000円

何年か前までは3000円ってのがあったんですが、5000円に値上がりしてからは「ちょっと5000円は高いよなあ。」と毎回思ってしまいます。

信心が足りないですね。。。

増税の影響か今年は地元の神社に初詣に行ったときにもお守りなんかが軒並み値上がりしていて、西新井大師も更に値上げしていたらどうしようかなと思っていたんですが、ひとまずお値段据え置きでホッとしました。

 

記入が終わったら受付で祈願料を払って本堂へ移動。

適当な場所に座ってお護摩の時間まで待ちます。

座布団とかは無いですが、何年か前に床暖房入ったんで意外と暖かいんですよ。

儲かっているんでしょうね!

4.お護摩開始!!

まずお坊様によるお寺の紹介とお護摩の説明があり、程なくしてお護摩が始まります。(儀式中の写真は公式HPからどうぞ)。

なお、途中で燃え上がる炎に対して、皆の願い事を書いたお札をかざして炙ってくれるんですが、高額なお札は一枚づつ炙るのに対して、安いお札は台の上に纏めて置いたものをかざすだけになります

時間の都合で仕方ないんでしょうが、地獄の沙汰も金次第というか、ものすごく資本主義を感じますね。

んで、お護摩が終わると祈祷済のお札を受け取るんですが、これも高額なお札は本堂内で手渡し。

安いお札は本堂の裏で受け取りで、ここでも1万円以上のお札は手渡しで、安いお札はこんな感じで置いてあるので勝手に持って帰るだけになります。

う~ん、つくづく資本主義!

そういえば、今年のお護摩の儀式の説明の途中で、「お釈迦様の智慧の光で清めた水」という言葉があったんですが、お釈迦様は「自灯明、法灯明」と言ったとも言われていて、そんな人が果たして「智慧の光で清めた水」を肯定するのか、大変に興味深いですね。

仏教の長い歴史の中で色んな人やイベントを経て今こういう儀式になったんでしょうが、本当に文化っておもしろいです。

どうか今年も一年つつがなく過ごせますように!!

5.神田明神に寄ってきた。

全然関係ないですが、帰りに神田明神にも寄ってきました。

仏教寺院に行ったついでに神社にも寄るという典型的な日本人ですね。

しかし、1月も終わろうとしている平日なのに、意外と混んでる!!

本殿の参拝に行列ができていたので残念ながら参拝はスルーしました。
(ちょっと小さいけど写真の右側に伸びている人の列が本殿のお参りの列です。)

ちなみに、神田明神にはちょっと有名なお守りがあるんです。

↓IT情報安全守護(1,000円)

IT関係のお守りなんですが、公式HPの記載に

コンピューターウィルス、フリーズ、強制終了などなど。人の力ではもうどうしようもないパソコンの不具合に多くの悩みをお持ちの方々が多くいらっしゃいます。

って書いてあるのが超ウケますね。

確かに最近のAIやら量子コンピュータなんかの発展を見ていると、これ以上機器が高度化すると、不具合が出た時に個人の力ではどうしようもなくなる時代が来るんだろうなぁとは思いますが、そこで神頼みを持ち出してくる心意気や良し!って感じです。

この前飲みに行った店でも、店内のネットワークがダウンしたことで注文用のタブレットが全滅して、注文も注文内容の確認もできなくなって店員が大弱りという悲惨な事件に遭遇しましたが、もう問題解決に情報機器が不可欠な時代になりつつあるので、機器のトラブルには本当に逢いたくないですね。

どうか今年も健やかに過ごせますように!!

6.終わりに

というわけで、今回は西新井大師と神田明神へ行ってきた話でした。

人類は最近になってようやく、科学の進歩やネットワークと情報機器の発達なんかによって神や仏や迷信から自立しつつありますが、ここに至るまでに人類を導いてくれた宗教には感謝の念を感じずにはいられません。

皆さんもたまには神社やお寺へ行って、歴史や文化に触れてみては如何でしょうか!?

【追記】
そういえば、「科学と宗教」つながりで、「デジタルマニ車」なるものが昔あったのを思い出しました。

マニ車というのは、お経が書いてある筒をクルクル回すことで、お経を読んだのと同じ功徳を積むことができるという仏具なんですが、3Dモデルを作って画面上で回してみたり、お経をハードディスクに書き込むことで、高速回転するディスクが凄い勢いで功徳を溜めていくというアイデアもあり、皆色んな事考えるなぁと感動したのを思い出します。

最近はSSDが主流になってきたから、ハードディスクタイプのデジタルマニ車は使えなくなっちゃいましたね。これも時代の流れですね。

ジェイムズ・P・ホーガン (著), 池 央耿 (翻訳)

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